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眠りのニュース
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今年度の採択事業の最大の特徴は、全体105件の半分強の55件を追加支援が占めたことだ。「もう一押し」で目標を達成できる企業を後押しする意味は大きく、“最終仕上げの自立事業”らしい採択といえる。その一方で、新規採択は31件を数え、新たなチャレンジを試みる企業も多い。北陸産地の有力機業、稲山織物(福井県大野市)もその一社だ。
 同社は自立事業初年度に応募したが、残念ながら落選、その後は多忙に追われ、応募しなかった。今回、ここ数年温めてきた企画で満を持して応募、採択された。その事業は、災害救護用のマットの企画・製造・販売。主に商品企画や販路開拓に助成金を充てる計画だ。稲山幹夫社長は、新潟や能登を襲った地震で、体育館で避難生活を余儀なくされる高齢者や子供たちをニュースで知るにつけ、「気の毒で、もっとゆっくりと休めないものか」と考えていたという。
 そこから生まれたのがこのマットで、柔らかく折りたため、ふとん代わりにもなれば、緊急時は担架や浮き袋にもなるという。同社が培ってきた抗菌や防臭といった高機能繊維加工も活用できるし、側地のポリエステルはリサイクルが可能で、環境にも考慮した商品である。
 今後、危機管理展への商品出展や自治体などへのアピールのほか、自社で運営するオンラインショップでも販売していく計画だ。
 共和染工(愛知県一宮市)は最終年度にあたる今回が初の応募。事業内容は、防ダニ加工商品「ダニサル」の開発・製造・販売で、ノームラトレーディング(同)が共同申請者として名を連ねる。共和染工の渡邉寛二社長は、「最後の自立事業に採択されたことは非常に嬉しいが、最終年度であるため、今後の支援が期待できないことが残念」との思いを語る。
 同商品は、住友化学が開発した防ダニ薬品を、共和染工が糸の段階で繊維に付着させ、ノームラトレーディングが織物、不織布を生産し、販売する。薬品を糸に付着させる方法に特色があり、製法特許も申請している。それは、尾州産地で長年、糸染めを展開してきた共和染工ならではの技術だ。
 糸染め設備に新薬剤を投入し、糸に付着・浸透させるというものだが、大型の設備投資が必要なわけでも、新たに高度な技術がいるわけでもなく、発想の転換によって生まれた。この製法によって薬剤が均一に浸透し、ムラなく効果が持続する。
 ノームラトレーディングは今回の自立事業採択を受け、専任の人材を採用し、ダニサルの不織布開発にあてる。共和染工でも採択を機に、ダニサル加工専用機を導入する計画だ。

from 繊維ニュース
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